まず、(1)に関しては、恐らくほとんどの企業で入社時に「こんな不都合が発生したときには、どこどこに問い合わせてください」みたいな説明がされていると思います。

 でも、入社時は、いろいろと落ち着かず、気持ちがソワソワしていますし、困り事って実際に直面してみないとピンとこないことが多いので、ほとんど記憶に残りません。

 入社時に伝えているから、それで終わり、覚えているはずみたいな考えは、会社側の怠慢と言えます。

社内の相談先は
何度でも伝える

 入社時にされた会社側の説明は忘れてしまいがちですし、そのときに配られたはずの資料等も紛失してしまっていることが多いと思います。

 この件に関しては、会社側が折に触れて、繰り返しアナウンスすることが大切です。

 それに加えて、今の時代であれば、いつでも閲覧できる専用の社内ポータルサイトを会社側が作成するべきだと思います。

 実際、あまり知られたくないような問題に直面してしまったとき、サイトがあれば非常に助かります。

 また、サイトの存在自体を忘れてしまっていても、先輩や上司からポータルサイトがあるよとアドバイスされれば、それだけで解決に向けた選択肢が増え、第一歩が踏み出せる可能性が高まるはずです。

 会社にポータルサイト等が設けられていない場合は、やはり、まず身近な先輩や上司、それが無理なら総務・人事という順番で問い合わせてみてください。

 そして、女性には女性にしか相談できない悩み事や相談もあると思います。

 職場に女性がいなければ、他部署の先輩女性や女性管理職、総務・人事の女性社員、または学校のOG社員や同郷の女性社員に、まずは相談してみてください。

 女性の保健師さんも含め、予防的に日頃から候補になりそうな人とコミュニケーションを取っておくと、困ったときに、より相談しやすくなると思います。

 今、多くの企業で1on1面談が制度化しています。

 私は、この1on1面談を悩み事や困り事を解決するためのファーストステップとして活用していただきたいと思っていますし、1on1面談を制度として導入している企業側もそれを想定しているはずです。