ロボットと恋に落ちるという展開はもはやSF作品に限ったことではない。人工知能（AI）が人間の行動や話し方をまねる能力を高めるにつれ、人々は調査時間の短縮や奇妙な画像の生成といった目的だけでなく、仲間を探したり、絆を求めたり、さらには恋人を見つけたりするのにもAIを頼り始めている。だがAIを親友や恋愛パートナーにするのは、人間にとって健全なことなのか。ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）は、この問題について異なる見解を持つ3人の専門家とビデオ会議を開いた。メンタルヘルスの技術革新をテーマとするスタンフォード大学の研究プロジェクト「ブレーンストーム」の創設者で精神科医のニーナ・バサン氏、ハーバード・ビジネス・スクールのマーケティング部門に在籍するジュリアン・デ・フレイタス助教授（経営管理論）、AI時代の人間性について考察した著書「The AI Mirror」がある英エジンバラ大学のシャノン・バロー教授（哲学）だ。