米半導体大手エヌビディアは9日午前、ハイテク関連銘柄が多いナスダック市場でアップルとマイクロソフトを抑え、時価総額4兆ドル(585兆円)を達成した史上初の企業となった。人工知能(AI)向け半導体を手掛けるエヌビディアは、過去3年間で業績が大幅な伸びを記録。背景には世界中でビジネスを革新し、人間とテクノロジーの関わり方を変えている生成AIの台頭がある。カリフォルニア州サンタクララに本拠を置くエヌビディアは、AI業界の原動力となるグラフィックス処理ユニット(GPU)と呼ばれる半導体を設計。時価総額は、終値ベースで初めて1兆ドルに到達してからわずか2年後に4兆ドルに達した。エヌビディア株の終値は162.88ドルで、時価総額は4兆ドルをわずかに下回った。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、S&P500種指数の時価総額下位214社の合計に匹敵する。