先月発生したエア・インディア機墜落事故の調査で新たな情報が明らかになり、コックピットにいた機長に焦点が集まっている。米当局者らは調査で得られた証拠に基づいて初期評価を実施。その内容に詳しい関係者らによれば、ブラックボックスに記録されていた2人のパイロットの会話からは、機体の2基のエンジンへの燃料供給を制御するスイッチを切ったのは機長だったことが示されている。関係者らによると、ボーイング787型機「ドリームライナー」を操縦していた副操縦士は、離陸後に機長がスイッチを「遮断」位置に動かした理由を質問。副操縦士は驚きを示し、その後パニックに陥ったが、機長は冷静さを保っていたという。先週公表された調査の予備報告書には会話の要約が掲載されたが、どちらのパイロットが何を言ったかは特定されていなかった。インド航空機事故調査局(AAIB)の報告書によると、一方のパイロットがスイッチを動かした理由を尋ね、もう一方はそれを否定していた。
エア・インディア機墜落事故、機長が燃料スイッチ切った可能性
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