20年間での京大生の変化
◆20年前の京大生に聞いた「本音で一言!」※2006年取材時のものです
「いまだに左翼活動家が学内をうろつく。新興宗教のサークルも堂々と活動。思想的には完全に無秩序」(教育学部生)
「自由、自由と言っても、社会的、人間的に欠陥だらけのやつが多く、自由の意味を完全に履き違えている。受験戦争の弊害」(経済学部生)
「理系の学生の中には、あまりにも居心地がいいため、ずっと大学に残り、外の世界と全くかかわらず、知らず知らずのうちに人間が腐っていくパターンがあります」(理学部)
「大学の裏にある吉田神社にお祈りすると落ちるというジンクスがあります」(経済学部生)
◆最新版に掲載されている「本音で一言!」
「教育学部は女子が約半数で、華やかな雰囲気。女子はみんな活発で、自身の目標に突き進む芯の強さも感じる」(教育学部生)
「24時間開放の自習スペースが便利でよく使っているが、近くにある楠の前でたまに政治系の演説をしている学生がいて、とてもうるさい」(法学部生)
「生まれ持っての天才が多いのかなと思っていたが、入学してみたらいわゆる天才肌は少なく、努力型の人が多いと感じる」(教育学部生)
「世界でもトップレベルの研究設備が整った環境で、最前線の研究ができる。第一人者である教授と、レベルの高いディスカッションが気軽に行えるところも魅力」(農学部)
20年前の学生も真面目な印象はあるが、今の学生からはさらに真面目であり、在校生のコメントからも時代の変化を感じ取ることができる。
京阪神に関するコメントが長くなってしまったが、続いて注目すべきは大阪公立大学。20年前は大阪府立大と大阪市立大だったが統合して1つに。今でも京阪神に次ぐ有力校として関西は大変な人気を誇る。
全国的に大学は勢いがなくなってきているが、そんななかでも勢いがあると言える大学の1つが大阪公立大だろう。
「どこ大?と聞かれたらまず『市大』と答えてから『今は大阪公立大になったけど』と補足する」(文学部生)といった声が聞こえるように、現在の上級生にはまだ少しだけ違和感があるようだ。