店長さんが教えてくれた
元祖ニュータンタンメン本舗の秘密

 今回の僕の仕事は食器下げと洗い物。お客様のお食事が終わったら食器を下げ、テーブルにアルコールスプレーをかけ、拭きます。下げた食器は食べ残しを捨て、サッと下洗いしてから食洗機へ。洗い上がったら種別ごとに仕分けして積んでおけば随時、店長や他のバイトさんが片付けてくれます。

「ニュータンタンメンはニンニクや唐辛子、ひき肉など細かい食材がたくさん入っているので、スープをそのままシンクに流すとすぐに流しが詰まっちゃうんです。なので、スープはシンク脇のネットのところに流してくださいね」と業務上、必要なことをしっかり理由も含めて説明してくれる店長さん。とてもわかりやすくて助かります。

 一通り、説明を受けて業務スタート。日曜日の夜だったのですが、来店客数は割と普通。だいたい常に客席が3分の2ぐらい埋まっているという状態が続き、ちょうどいいペースで働けました。片付けも食器洗いも問題なくこなせていい感じ。

 仕事に慣れてくると調子が出てきて、お客様が来店のたびに「いらっしゃいませー!」と積極的に声が出せるようになります。店長さんから「おお、いい声出しですね!」と褒めていただき、うれしくなりました。

 この店長さん、割とおしゃべり好きな方でちょくちょく僕に声をかけてくれます。

「ニュータンタンメン、食べたことありますか? どこのお店ですか? ああ、あそこかー。それだったらうちの方がうまいと思いますよ。あとでまかない、出すんで比べてみてくださいね!」などなど、楽しくお話していくうちに、元祖ニュータンタンメン本舗の内情についてもお聞きできました。

 どうやら元祖ニュータンタンメン本舗、お店ごとに結構、自由度が高いらしくそれぞれの裁量でメニューやトッピングなど、オリジナルなものが作れるんだそう。そして店長さんはその自由度の高さに魅力を感じているらしく、自身でいろいろ工夫を重ねて独自の味やメニューを作り上げているんだとか。

 元祖ニュータンタンメン本舗の知られざる秘密を興味津々で伺いつつ、勤務後のまかないが俄然、楽しみになってきました。