「主観ではなく、具体的な数値で知りたい!」という方は、運動中の心拍数が推定最大心拍数(220から年齢を引いた数値)の60%くらいになるように心がけるといいでしょう。

 例えば、65歳の方であれば、(220-65)×0.6=約93拍/分が目安です。

 脈拍数と心拍数は不整脈がない限りは同じなので、脈拍を知ることで心拍の数値もチェックすることができます。

 心拍数の詳しい測り方は次のとおりです。

(1)同じ強さの運動を3分以上した直後(10秒以内)に15秒間の脈拍を測定
(2)(1)の数値を4倍にし、そこに10を足す

 最近は運動中に自動で心拍数を測定してくれる腕時計も普及してきました。毎日の心拍数を記録するうえでも役に立ちますし、安いものであれば5000円くらいから購入できるので、そういった便利グッズを活用してみてもいいでしょう。

 いずれにせよ腎臓リハビリにおける有酸素運動の目的は、あくまでも硬くなってしまった血管をしなやかに若返らせることです。

 運動に慣れてきたからといって、坂道や階段をコースに取り入れる必要はありません。

 過ぎたるはなお及ばざるがごとし――息切れするほどに負荷をかける運動は逆効果で、かえって腎臓の血流を低下させてしまうと肝に銘じましょう。