古くは2000年以上前に、秦の始皇帝が不老不死の薬の作製を家臣に命じ、その結果、水銀を飲まされて逆に早死にしてしまったのは有名な話です。
最近ではGoogleやその関連企業が老化研究に2000億円を超える投資を行っていますし、アンチエイジング関連の企業は、人気ある投資先にもなっています。
生物学的には不老不死は不可能ですが、不老長寿はある程度可能だと思っています。これまで最も長生きしたヒトは122歳ですので、そこを目標に健康に長生きするというのが現実的な目標値でしょう。
ヒトの脳とコンピュータの融合研究では、最終的にはヒトの意識をコンピュータに移してコンピュータ内で不老不死を目指すという壮大な計画もあります。
まさにSFの世界ですが、AIの急速な発展によって結構現実味を帯びてきています。
意識を移せるかどうかは別にして、過去の言動情報を全てAIに学習させ、本人そっくりの思考パターンをコンピュータ上に作り上げることは可能です。本人以外のヒトにとっては、あたかもそのヒトがまだ生きているかのように会話ができます。

以上の3つの夢は、直接それらの開発に関わるヒトだけでなく、多くのヒトの夢と重なる部分もあり、達成に向かう努力や進捗は、私たちを「ワクワク」させてくれます。
加えてこれらの大きな好奇心や目標があると、自身の死の恐怖が多少なりとも減り、死からの距離感を大きくする効果もあります。
「宇宙に果てがあるのなら、その向こうに死後の世界もあるに違いない」
といったような空想にふけることもできるわけです。夢は「幸せ」を増大させます。ヒトには夢が必要なのです。