このうち(2)「SBI・V・全世界株式(除く米国)」は2025年7月31日に設定されたばかり。他も2022年12月、2023年6月と比較的最近の設定だ。運用実績が短いため、参考として3年・5年の成績は連動する指数の上昇率を掲載している。ちなみに、いずれもETFを通じて投資し、FTSEの指数に連動する。

 信託報酬は(2)「SBI・V・全世界株式(除く米国)」が(1)「楽天・VXUS」より若干安いが、誤差の範囲。一方、取り扱う販売会社は(1)「楽天・VXUS」のほうが幅広く、主要ネット証券はじめ多くの証券会社で購入できる。(2)「SBI・V・全世界株式(除く米国)」が買えるのは現状、SBI証券のみ、(3)(4)もSBI証券と松井証券の2社だけだ。

業種もS&P500やオルカンとかぶらない
追加で持つ1本として最適!

(1)(2)と(3)の投資信託の違いについて、もう少し詳しくみていこう。

(3)「SBI・V・先進国株式(除く米国)」は、新興国株を含まないのが(1)(2)の全世界株型との違い。“リスクが高い新興国株は外したい”という人や、インド株型など新興国株の投資信託をすでに持っている人は、こちらが候補になるだろう。全世界株型(除く米国)と先進国株(除く米国)の、投資先の内訳は下の図のとおりだ。

 分散投資では、投資先の“業種”も意識したい。米国株は、半導体やIT関連などテック株の影響が非常に大きい。この点、「除く米国」タイプの投資信託は、4本ともハイテク関連の比率が12~15%程度にとどまっており、米国株との分散効果が大きい。S&P500のインデックス投信や「オルカン」と、併せて持つのにピッタリだ。

ダイヤモンド・ザイ NISA投信グランプリとは
ダイヤモンド・ザイでは1年に1回、「NISAで買える本当にイイ投資信託」を部門別にランキングし、上位のファンドを表彰している。人気や知名度ではなく、データを最重視した完全実力主義のアワードだ。「1.どれだけ上がったか(上昇率)、2.どんな時も下がらない(下がりにくさ)、3.ずっと優等生(成績の安定度)」の3つの独自基準で評価を行う。また、非常に人気があり多くのお金を集めているにもかかわらず成績が振るわない投資信託も、「もっとがんばりま賞」として発表している。

<ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2025>
[2025年]受賞投資信託30本一覧

日本株総合部門
日本中小型株部門
米国株部門
世界株部門
新興国株部門
リート部門
フレッシャー賞
もっとがんばりま賞
(番外編)インデックス型「最安ランキング」
▼当グランプリの「選定基準」はこちら⇒https://diamond.jp/articles/-/363017