キッザニアに16歳以上の学生限定デー

 今は商店街などで立ち話する機会も減り、小学校高学年になると塾通いに忙しくて仕事をしている人と話をする機会も減っています。

 中高生になってもアルバイトを禁止している学校も多いことでしょう。職業体験の機会はかつてよりも大幅に減っていると思います。

 そのため早期職業体験に飢えている日本で「キッザニア東京」が大人気なのも納得です。うまく予約しないと、お目当ての職種は参加できないほどです。

 最近では“16歳以上の学生限定デー”も新設されています。コロナ禍でアルバイト経験が不足し、職業意識を高めたい、もっと知りたいという子どもの需要が高まっていることがうかがえます。

 キッザニアで職業体験できる人は、おそらく一部の人でしかありません。遠方の人はなかなか参加できないでしょう。

 そのため、くりかえしになりますが、親の仕事に関する会話が大事なのです。

 リクルートの「2025年新卒採用 大学生就活に関する調査」でも就職活動の悩みの相談相手1位は「家族(62.9%)」で、24卒と比べて6.4ポイント増加しています。

「友人・先輩・後輩(60.9%)」が続き、「大学・大学院のキャリアセンター」への相談は35.1%でした。

 小さいころから、いろんな仕事を知ること、経験することが大事で、これらが職業意識を芽生えさせます。いろんな職業の人に親が合わせて話を聞いたり、うまくサポートしたりすることが、将来の職業選択につながります。自分の適性にあった職業につけば、年収も上がります。

 親は子どものなりたい仕事を聞いて、サポートすること、それだけで、子どもの将来が大きく変わるのです。冬に向けて就活準備が加速しますが、無理のない範囲で試してみてはいかがでしょうか。

高学歴でも仕事に苦労する人と、学歴フツーでも「20代で年収1000万円を超える人」…家庭の“決定的な違い”とは?
バックナンバーを読む>>こりゃ勉強するだけ無駄だわ…50代の「転職につながる資格」と「意味ない資格」の見分け方