辻元 聖子ちゃんはさ、「酒飲み」だからそれでいいってことか。とはいえ、そういう票ハラみたいなのも、女性のほうがされる率が高くて、だから駆け込み寺みたいなのを立憲で作ったんですよ。ハラスメント委員会みたいな。身内からもされる場合があるから。
野田 いや、身内が一番困るのよ。
辻元 身内がね。
野田 応援してくれる人が、とかさ。
辻元 それキツいな。
野田 嫌な人にやられたら「やめてください」って言うけど、一生懸命やってる人が、お酒が入って「お前のこと好きだからさ」「頑張ってやってんだよ」みたいなのがあるじゃないですか。それは、非常に断りづらいよね。好意を持ってやっているけれど、矩(のり)を踰(こ)えてて、こちらは嫌。嫌っていうか、悩ましいよね。
辻元 地方議員だと、同じ地域の先輩議員からパワハラ(パワー・ハラスメント)をされた、とかもある。新人議員なんて逆らえないよ。だから党内外どこで起きたことでも相談できるような、弁護士やカウンセラーを入れたしくみを党の中に作って、抑止力にしている。
与党で子どもを産むと
叩かれる!?
辻元 やっぱり政党として政治を目指す人たち、特に女性たちを守っていくような支援が必要。ハラスメントされたときにはどうするかとか、子育てと選挙とか、議会活動との両立についてとか、今後は、先ほど聖子ちゃんが言ったような「面」としてね、支援していく。
うちの議会ではこうやっていますとか、どこかでやった問題解決のためのいいケースがあったら、共有して広げていきたい。どこかで孤立して苦しんでいる女性の議員や候補者を救うことになるから。
例えば子育て。ニュージーランドの国会で男性議長が男性議員の子どもを抱いて議会をやっているところとかをネットニュースで見たりするじゃない。日本の地方議会(注1)で、同じことをやろうとしたら大問題になったじゃないですか。
そもそも、男性議員に子どもができたって言ったら「おめでとう」って単に祝意を述べるんだけど、女性議員に子どもができたって言ったら、「議員続けられるの?」「大変じゃない?」って言われる。