たとえばクリスマス限定のかき氷を提供する店があります。
かき氷をメレンゲでくるんでバーナーで軽く焦がし、ラム酒をかけたものも話題になりました。このように1つの社会的な事件をきっかけに、特定の商品が注目を浴びていくのは非常に興味深い事象です。
スキー場を冬以外にも
稼げる場所として再活用
さて、季節限定と思われている別の商売として、スキー場がありますね。
スキーといえば冬のスポーツの代表ですが、しかし夏場に何も提供しないのはもったいないので、多くのスキー場では、夏はアクティブに運動して楽しめる施設として活用しています。
たとえばスキー場がそのまま夏にはキャンプ場やグランピング施設になるケースがあります。
また冬は稼働していない観覧車などを夏場に稼働させるなどの工夫もされています。森林浴、トレッキング、カヌー、マウンテンバイク、乗馬経験、逆バンジージャンプ(トランポリン)、パターゴルフ、ハイキング、マウンテンカート、ブランコ、大型スライダーなどを組み合わせることで、さまざまなアクティビティを楽しめるようになっているのです。
冬場とはまったく違った訴求性を持たせるわけです。屋内プールなどを同時提供する施設もあります。
なお私は、新潟や長野に家族を連れて年末だけではなく夏場にも遊びに行きます。すると夏と冬でまったく違った側面が楽しめます。夏場に子どもらは、マウンテンバイクやカヌーで楽しむ一方で、大人は景色を楽しみながらコーヒーやアルコールを楽しむことができます。
もちろんサマーゲレンデといって夏場でもスキーを楽しめる施設もあります。だから冬場だけしかスキー場が稼いでいない、というイメージは持たないほうがいいでしょう。
季節ごとに異なる商品やサービスを提供することで、年間を通じて客足を維持しているのです。
どんなに素晴らしいかき氷でも
夏季限定では稼げない
みなさんのビジネスが季節に特化している場合、そこから脱却することはできないでしょうか。たとえば、冬場にも冷たいものを、夏場にも熱いものを提供できないでしょうか。