業務の効率化が進んだ
今できることは?
「一木、また来てるね」「ごくろうさん!」と声をかけてもらえば、私も「佐藤さん、おつかれさまです!」「高橋さん、昨日も遅かったですよね。ちゃんと寝てくださいよ!」といった具合に、なるべく名前を呼んで返すように心がけていました。
名前を呼び、ほんのひと言、ふた言でも言葉を交わす。ただの事務連絡でも、名前や顔が見えれば、自然と仲間意識が芽生え、その積み重ねが社内人脈へとつながります。
最近では、メールやチャット、スケジュールアプリなどで、どんどん業務の効率化が進んでいます。しかし、その一方で、「相手を知り、自分を知ってもらう」という機会は、確実に減ってきているとも感じます。
たとえば、社内であれば「前田さん、スケジュール入力、ありがとうございました」「山本さん、今度の会議、よろしくお願いします」など、ちょっと顔を出して声をかけるだけでも、相手に残る印象はぐっと変わります。
大切なのは、便利なツールを使いこなす一方で、意識的に「名前を呼ぶ場面」を自ら積極的につくっていくこと。これは現代のビジネスパーソンにとって欠かせない、“見えないスキル”のひとつかもしれません。
会話を盛り上げたいときは
小さな共通点をきっかけにしよう
自分が話すより、相手の話を聞くほうが簡単そう、と思われるかもしれません。
けれど、ただ相づちを打つだけでは、相手は「聞いてもらえた」という満足感にはつながりません。本当に聞き上手な人は、話し手に「自分ばかり話している」と感じさせずに、「会話が盛り上がった」という実感のなかで、自然と自分の話ができるような聞き方をしているものです。
では、どうすればそんな聞き方ができるのでしょうか。
そのコツのひとつが、共通点を見つけることです。
出身地や趣味、家族構成、最近食べたおいしいものや感動した映画、どんな些細なことでもかまいません。地元が一緒だと知るだけで、なんだか急に親近感が湧いてくる。そんな経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
「ご出身はどちらですか?」と尋ねたとき、自分とは違う出身地だったとしても、「実は母の田舎が東北で、青森にもよく行きました」「大学時代の親友がその地域の出身で、何度も遊びに行っています」など、何かしらの共通点を見つけることができれば、会話や関係性を発展させるきっかけになります。