まったく働かない人や働きの弱い人が多めにお酒を飲めば、分解されないアセトアルデヒドが体内に残るために、ひどい不快症状に襲われます。
白ワインには痩せる効果
日本酒には美肌効果あり
一方、残りの約55%は欧米人と同じようにALDHがしっかり働くので、ほどほどに飲むぶんには何ら問題ありません。それどころか、選ぶお酒によっては、美容や健康に良い影響を与えることさえあります。
アルコールはカロリーが高いものの、糖質が含まれていないならば飲んでも太りません。むしろ、白ワインの成分には痩せる効果があることがわかっています。
赤ワインに含まれるポリフェノールは、すぐれた抗酸化物質として健康維持に役立ってくれますし、日本酒にはアミノ酸が含まれ、美肌効果があります。
ウイスキー、ジン、焼酎などの蒸留酒には糖質はまったく含まれないので、血糖値を上げることはなく、肥満の原因にはなり得ません。
ただし、梅酒や甘いリキュールなど糖質が加えられているお酒では血糖値が上がり太るので注意が必要です。また、ビールや紹興酒も血糖値を上げやすいので少しに留めたほうが良いでしょう。
私自身はお酒に強いほうですから、毎夕食時にワインを中心に食事を楽しんでいます。食事とともに楽しんで飲めるお酒は、リラックス効果や食欲増進効果があります。
一方、飲めない人が無理して飲めば毒になりかねません。大事なことは、自分の適量を知ること。飲んで気分が悪くなるなら、適量を超えているのでほどほどに。
「痛風」を恐れる人が
避けるべき食習慣
生活習慣病の1つである「痛風」。風が吹いただけでも痛いことから、この病名がついたといわれています。
痛風は、血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続き、尿酸の結晶が関節に溜まることで炎症が起きます。主に足の親指のつけ根などが腫れ、激しい痛みに襲われます。
ちなみに、女性で痛風を発症する人は男性の20分の1程度に留まります。女性ホルモンの効果で、尿酸が排出されるためです。
尿酸値を上げる要素として指摘されているのが「プリン体」です。