ちなみに、プリン体の「プリン」とは化学物質の構造の1つで、デザートのプリンとはまったく関係はありません。

 プリン体が多い食品として、すぐに挙げられるのがビールです。麦芽にはプリン体が含まれていますが、じつは500ミリリットル程度を飲んでもたいした数値にはなりません

 それよりも、ビールのつまみになる肉や魚、それも内臓類にプリン体が多く含まれます。たとえば、鶏レバー100グラム中に約312ミリグラム、マグロ100グラム中に約157ミリグラム、豚モモ肉100グラム中に約120ミリグラムのプリン体が含まれます。

 1日の摂取上限は400ミリグラム程度が推奨されていますから、こうしたものを多食していると、どうしてもプリン体の摂りすぎになってしまいます。

 そもそもアルコール自体に尿酸値を上げる作用があることも指摘されています。痛風がこわい人は、焼き肉やもつ鍋をつつきながらビールをガブガブ飲むのは、やはり避けたほうが良いかもしれません。

カフェイン摂取は
どれくらいならOK?

「エナジードリンクは健康に良くない」というイメージは一般的に広まっている印象があります。

 しかし、健康に良くないと思いながらも、「カフェインで強制的に目を覚まそう」とエナジードリンクを常飲している人が多いのも事実です。

 そもそも、「カフェインを摂れば目が覚める」はなぜ起きるのでしょうか?

 私たちの神経を沈静化させ、眠気を引き起こす「アデノシン」という物質があります。アデノシンが受容体(アデノシンから休むことを促すサインを受け取る物質)とくっつくことで、私たちは眠くなります。

 アデノシンとカフェインは分子の構造が似ているため、カフェインを多く摂取すると、アデノシンが本来くっつくはずの受容体にカフェインがくっつき、受容体がカフェインに占領されることがあります。そうなっては、アデノシンの沈静効果がうまく作用しません。その結果として、眠気が覚めるのです。

 とくに、エスプレッソや玉露のように「濃くて苦い」ものには、より多くのカフェインが含まれます。たとえば、玉露1杯(150ミリリットル)に約160ミリグラムのカフェインが含まれています。

 また、コーヒーは約60ミリグラム、紅茶は約30ミリグラム、煎茶は約20ミリグラムのカフェインを含んでいます。