先日、Xにあがってきてツッコみどころ満載だなと思ったのは、ある男性の投稿です。
「若くてエネルギーがいっぱいの素直な君にいつもそばにいてほしいし、味方になってもらいたい」の後、例のラブレター調のロマンチック系の語りが続き、「身長は179センチ」だとあり、最後にサラっと「自分は寡夫で年金生活」と書いています。趣味は「釣り」とのことですが、釣りが趣味の年金生活の男性のもとに、なぜ「歳下のエネルギーいっぱいの素直な女性」が現れると思っているのか……?やっぱりいろいろとツッコみたくなってしまいます。
ドイツの「出会い系」は
高齢者にも市民権を得ている
日本とドイツの大きな違いは、日本で「出会い系」は「ここ数年、主に若者の間で流行っているもの」として認識されているのに対し、ドイツでは昔から大手の新聞が出会い系のページを用意していたため、古い世代にも市民権を得ている点です。
たとえば高級紙である南ドイツ新聞にも昔から出会い系のページがありますし、アウクスブルクの地元の新聞でも出会いを求めるページがあります。もちろん個人の住所などは載せず、私書箱やメールアドレスで連絡を取り合う形です。
「出会い系」に投稿している文章についてずいぶんと茶化してしまいましたが、ごく自然なものが大半です。自己紹介に「自分の日々の過ごし方」「大事にしていること」をまず開示し、住んでいる町の名前を挙げたうえで、「私は地元愛が強い(つまり引っ越しをする気はない)」と書けば、自分の立ち位置や希望を伝えることができるので効率がいいのです。
たとえば、こんな感じのいい投稿もあります。
私はもともと薬剤師で、自然の中で過ごすのが好きで、現在パートナーはいません。年金生活に入ったばかりで、真面目で優しいパートナーを探しています。寡夫でもバツイチでも構いません。ミュンヘンや近郊で様々なレジャーを二人でできればと考えています。貴方の詳細を写真とともにお送りください。