フィンランド人のサウナ好きは、サウナに入るイベントやサウナ関連の一般名詞の多さにも表れています。
例えば家族や大切な人と入る伝統行事クリスマスサウナ、1年でもっとも日が長くなる夏至を祝う夏至サウナ、結婚する前に仲間と一緒に祝うブライダルサウナ、同僚など仲間とランニングした後に入るジョギングサウナなど、伝統的な行事やイベントにちなんだ数々の名称があります。
さらには、サウナビール、サウナソーセージ、サウナで横になる時に使うサウナピローなど、サウナ関連の商品も豊富にあります。
フィンランドでの
サウナの作法とは
サウナには、型にはまった正しい入り方はありません。あるのは自分が気持ちいいと感じる入り方だけです。それは日本でお風呂に入る感覚と近いのではないでしょうか。
日本人は小さい時からお風呂に入っているので、何度のお湯に何分入るのがいいなど一人ひとりそれぞれ基準があると思います。フィンランド人も同じく、何度で何分サウナに入るのがいいといったいわゆる正しい基準にそって入るのではなく、好きなように、それぞれ自分のペースで出入りしていると思います。

公衆サウナにおいて心がけることとしては、サウナに入る前にかけ湯をする、強い香りの香水を避ける、適宜水分補給を行うなどといった、日本の銭湯や温泉に入る時のマナーとの共通点も多いと思います。
そしてサウナの中では自分の体形を気にする必要はありません。フィンランド人は小さい時からサウナに入る時は人の顔以外の体を見ない、どのようなコメントが相手に対して失礼かなどを親から教わっていますので、そのマナーに反した人は、退出を促されるような雰囲気になります。