しかし、もうおわかりかと思いますが、なにしろ働いている日本人の約8割が疲れているわけですから、実際には休んでもちゃんと充電できていないことは明らかです。休養をとってもフル充電に戻せないまま、活動に戻っているのが実態です。では、何がいけないのでしょうか。

 それで先ほどのみなさんへの質問の答えですが、辞書を引くと、疲労の反対語は「活力」であると書いてあります。

 この活力を加えて4つの要素にしてはどうかと私はそう考えました。

日本人が「いつも疲れている」根本理由同書より転載
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漫然と休養するのではなく
オフファーストを意識する

 つまり、休養したあとすぐに活動を始めるのではなく、そこからさらに活力に満ちた状態までもっていき、再び活動するというサイクルです。

《新しい休養サイクルの四角形》
活動→疲労→休養→活力

 休養だけでは50%程度しか充電できなくても、活力を加えてフル充電に近いところまでもっていくのです。