「大」から「小」の順で
話を進めると思考が整理される

 私にとってはどれもイマイチで、「ほかにない?」と言うと同じようなやりとりが何度か続いて5分ほどでようやく店が決まりました。

 コンサルタントの知人と店を決める時間とを比べると4分以上も長くかかりましたが、その原因は最初に提示した要素の違いにあります。

 コンサルタントの知人は、初めに「料理のジャンル」を提示し、この知人は「(ジャンルをイタリアンに絞った後の)料理名」を提示しました。要素の大きさは、

 ジャンル>料理名

 であり、「料理のジャンル」から話して料理名へと絞り込んでいく話し方のほうが相手の思考をガイドしやすいです。

 このように、フレームワークを使って思考の全体像を整理する際には、要素を横に広げてから縦に掘り下げ、大きな要素から小さな要素へ段階的に提示する話し方を心がけるようにしましょう。

図表:フレームワークをシェアする話し方同書より転載 拡大画像表示