●毎月の収入……収入合計は約24万円(その内の年金が約22万円)

●毎月の支出……支出合計は約28万円(つまり毎月4万円の赤字)

 ちなみに「どんぶり勘定気質」の私が参考にしたのが、次の支出内訳項目なのですが、前述した約28万円の中で「消費支出」と仕分けされたものが約25万円(つまり毎月の支出の9割)で、その内訳を見ると、食料費が約7.3万円、住居費が約1.7万円、光熱.水道費で約2.2万円、家具・家事用品が約1.0万円、被服費が約5000円、医療費が約1.7万円、交通・通信費で約3.1万円、その他として約5.1万円があり、「消費支出」以外にも「非消費支出」として約3.2万円かかっていると、総務省の調査報告書ではまとめられていました。

年6回の年金を
ボーナス・副収入とみなす

 ちなみにこの「非消費支出」は、固定資産税とか各種社会保険料などが該当しますが、実際にはこの他にも、予期しなかった出費、たとえば「家の給湯器やクーラーが壊れた」や、「ずっとほったらかしにしていた家の外壁の塗装」「伸びに伸びた庭の木の剪定」、また、何より重要な「車の買い替え」といったものまで、支出のオンパレードであることは手に取るように分かります。

 つまり「年金収入だけ」では、食費をはじめとする毎月必ずかかる固定出費だけで精一杯で、とても前述したような「特別・突発の出費」をまかなうことができないのが実情です。

 そこで提案したいのが、これまでの「年金が主」で「その他の収入を副」とみなすのではなく、「見立て月給が主」で、年6回の「年金はボーナス」、つまり副収入とみなすという逆転の発想法です。

 そうやって、毎月の「分配金」をこれまで同様のサラリーとして見立てながら、それだけでは足りない「その他の出費」を、年6回、必ず口座に振り込まれる年金でまかなうようにすることで、かなり「虎の子」の減り方をコントロールすることができ、その結果として、あなたがこれから抱えることになる「不安」をだいぶ減らすことができるのではないかと思います。