
石破首相が辞任を決意
10月4日に臨時総裁選
石破茂首相は、9月7日に辞任を表明した。9月8日に予定されていた総裁選前倒しに関する自民党の所属議員や都道府県連への意向聴取では、前倒しに賛成する意向が過半数に達する見通しとなる中、菅義偉元首相と小泉進次郎・農水相から自民党内の分断を回避するための辞任を促されたようだ。日米通商合意内容が正式に大統領令として発効したことも、続投の根拠を弱くしたとみられる。
これを受けて自民党は、27年9月に予定されていた次期総裁選を今年10月4日に前倒しで実施する。総裁選の投票方式には、党所属の国会議員と党員・党友が投票する「フルスペック」方式と、国会議員と都道府県連代表各3人が投票する「簡易型」があるが、今回はフルスペック型となり、所属国会議員295票と、党員・党友票295票の単純多数決で次期総裁が決定される。
フルスペック型は政治家ではない党員・党友票の比重が簡易型と比べ高くなるため、知名度が高い議員が選ばれやすいとされる。総裁選に立候補する意向を示している高市早苗氏と小泉農水相はいずれも全国的に知名度が高いが、どちらが有利となるのかは不明だ。