あるいは、グループ活動などで自分の意見を言わずリーダーの意見に追従するばかりだった人などは、長じてからもネット上で流行りの言説に飛びつき、妄信する。

「偉い人から教わる」式、「団体行動でリーダーの言うことをしっかり守る」式の学校教育に染まり、従順であるばかりでは、真の教養は得られないのである。

『これ以上ニッポンをダメにしないための教育意識改革大全 バカ親につけるクスリ』『バカ親につけるクスリ』(堀江貴文、主婦の友社)

「教養」とは、「学校で教えられる正しいこと」なのではない。それぞれが、必要なタイミングで身につけるものだ。

 今はネットを使えば、大抵の調べ物や勉強ができる時代だ。わからないことは、その場ですぐさま知ることができる。ならば「学校なんか行かず好きなように生きて、わからないことがあったらその都度調べる」で事足りるはずだ。

 僕の友人や知人には、いわゆる低学歴の人もたくさんいる。彼らはまさに、そのときどきで必要に迫られたことを学びながら生きているが、それで困っているかといえば、そんなようすはまったくない。

 むしろ、本当に必要なことを必要なときに自ら進んで学ぶからこそ、その知識は「生きた教養」として彼らの血肉となっていくのだ。