既婚者でも浮気OK?人気YouTuberヒカル「オープンマリッジ宣言」大炎上の根深い理由写真はイメージです Photo:PIXTA

人気YouTuberの「オープンマリッジ」宣言が話題である。2年前には他のYouTuberによる「セカンドパートナー」宣言も賛否両論となった。既存の結婚制度に異を唱えるオルタナティブ結婚は、今後広がるのかどうか。(フリーライター 武藤弘樹)

人気YouTuberが
「浮気OK」宣言で大炎上

 人気YouTuberのヒカルが「オープンマリッジ」を宣言して話題になった。妻の進撃のノアとの「交際0日婚」を発表したのが5月末で、それから約4カ月後のことである。

 オープンマリッジとは、結婚した伴侶以外のパートナーを作って恋愛関係・肉体関係を育むことを可とする夫婦の形で、ヒカル氏本人から「簡単に言うと、浮気OKになりました」と説明がされた。

 これが大炎上して、さらに動画のコメント欄にヒカル氏本人がリスナーに向けて「可哀想って思うならここから消えろ」などと固定コメントを出したのもあって、チャンネル登録者が507万人から23万人減った。

 2023年には人気YouTuberのあやなんをめぐる騒動で「セカンドパートナー」という言葉も出てきた。これは伴侶のほかに恋愛関係のパートナーを設けること可とする夫婦の形である。

 セカンドパートナーに関しては、特に不倫と区別されるために「あくまでプラトニック」と強調されるが、それにしても、従来の結婚観に対してカウンター的に出てくるオルタナティブな結婚スタイルを新しく耳にするとき、どこか胸の奥がざわつくような気持ちになるのはなぜだろうか。妬み嫉みの可能性を含めてその心理について分析していきたい。

 また、結婚のあり方を巡って過去から連綿と模索されてきた「オルタナティブ結婚」はこれまでどのようなものがあって、またこれからどこに向かっていくのか。これについても触れていく。