欲張って複数渡して何も持って帰れないのは、あなたにとっても、相手にとっても最悪の結末です。

 勘が悪い部下は、おそらく「そんなにいろいろ言われても、覚えられない」と思っていると思います。

 また、「あれこれ言われたけど、どれが大事なのか見失ってしまった」ということにもなりかねません。

 相手の状況を想像し、必要な情報だけ渡すように心がけましょう。

 そして、そういうコミュニケーションを繰り返しながら、一つ一つ積み上げた実績を、体系立てて整理していってあげましょう。

 頭の中だけで考えるのが苦手な人も、実際にやった仕事の内容は、理解が進みやすいものです。

 実体験を伴う記憶を上手に「抽象概念」とひもづけていくように指導すれば、徐々に「(その領域に関しては)勘が良い部下」へと成長していってくれることでしょう。