不安になりやすい人が今すぐ「副交感神経」を優位にする簡単な方法
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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不安を「自律神経」の観点から考える
今日は、「自律神経」の観点から「不安」という症状を捉えてみたいと思います。
ちょっと前にも取り上げましたが、あらためて説明すると自律神経とは、簡単に言えば、私たちが意識しなくても働いている神経系のことで、内臓や血圧などをコントロールしています。いちいち自分で「血圧を上げよう」などと考えなくても機能しているわけです。
このように、無意識のうちに体をコントロールしているのが自律神経です。
2種類の自律神経:
「交感神経」と「副交感神経」
自律神経は大きく分けて、「交感神経」と「副交感神経」の2種類あります。
交感神経は、緊張したり活動したりする時に働く神経です。物事に取り組んだり、敵から逃げたり、獲物を追いかけたりするなど、何かしら活動する時に働きます。頭を覚醒させ、体を活動的にし、血圧を上げ、脈拍や呼吸を速くする状態になります。
副交感神経は、リラックスした時に働く神経です。体をリラックスさせるため、交感神経とは逆の状態になります。リラックスして眠気が出てきたり、少しぼーっとしてゆったりした気分になったりします。
不安な時、体は「交感神経」が優位
不安になっている時というのは、ある意味、実際の状況とは関係なく「交感神経」が優位になっている状態と言えます。
緊張したり不安になったりするのは、「何か良くないことが起きるかもしれない」「今すぐ集中しなければいけないかもしれない」という時に起きる現象です。ですから、不安になりやすい人というのは、交感神経が優位になりやすい傾向がある、という言い方ができると思います。
対策は「副交感神経」を優位にすること
そうであるならば、逆の働きをする「副交感神経」を優位にする、つまりリラックスする方向へ導く行動を取ることによって、不安が和らぐのではないかと考えられます。
では、具体的にどうすれば副交感神経を優位にできるのでしょうか?



