作業方法や材料・工具の置き場を工夫して、これらの時間をゼロにしたり、半分にしたりしていくことが基本になる。
非製造業はルーティンワークを
カイゼンして効率化をはかる
もちろん、オフィスワークでもルーティン業務はある。
『後継ぎ経営者のための70点経営 地味な積み重ねが、人と利益を引き寄せる』(神農将史、日経BP)
例えば営業用資料の印刷や封入、発送の作業をする場合、それに投入している作業時間を出し、外注した場合の費用と見比べてみるといい。逆に、外注している作業の中で割高に思える作業を内製化したらどうなるかを試算してみることも有効だ。それだけでカイゼンにつながるケースは多い。
他にも、日報や週報のような定型化された資料、月末・月初にやるだろう請求書の作成や経費精算といった業務は、書き込む内容に差はあったとしても、作業そのものはルーティン化されている。
効率のよい方法をマニュアル化して周知し、ときには習熟度を測る研修などをすることで、如実に成果が上がる。これらは、「日・週・月単位で必ずやらなければいけないこと」なので、工場での作業のように、「何をすればいいか」「どうすると早く、間違わずにできるか」といったカイゼンがやりやすいのだ。
仮に1人1回10分程度の削減でも、毎月の作業なら年に1人当たり2時間。社員数が100人いるなら合計200時間だ。残業時間削減に苦しんでいる会社などからすれば、かなりありがたいものではないだろうか。
同書より転載拡大画像表示







