達成したい目標がある人に対して、目標達成のための指導やアドバイスをすることを「コーチング」と言います。
人を導くためのコーチング手法にはさまざまなものがあり、現在はいくつかの民間団体が一定の審査基準を設けて、コーチングスキルを習得した人に資格を発行したりもしています。
コーチングを行なう側の基本スキルとして、次のものがあります。
◎聴くスキル
◎承認するスキル
◎質問するスキル
コーチングには、「3大スキル」と言われるこの3つのスキルを身につけることが大切だと言われていますが、他責グセを修正させたい相手にも、この3大スキルを活用することが有効だと思います。
その中でも「質問スキル」を工夫すると、他責グセへの気づきにつながりやすくなります。
自己防衛が強い相手に
上から目線で質問しないこと
たとえば、
「もし自分にも原因があるとしたら、どこにあると思うか?」
「この状況を良い方向に持っていくために、あなたが動けることは何かあるだろうか?」
といった感じです。
この際に注意していただきたいことは、上から目線で質問することはしないように注意することです。
他責グセのある人は、自己防衛が非常に強いため、上から言われると必要以上に威圧を感じてしまい、いっそう自分の殻に閉じこもってしまう可能性があるからです。
そのために心がけることは、対等な目線に立った質問です。
当初は、「自分でできることなど、何もない」という回答が予測されますが、これは想定内ですので、そこで匙を投げずに、根気強く対話を続けていくことが大切です。
他責グセのある対象が、自分の恋人や配偶者など、根本に深い愛情があり、継続的に関係を続けていきたい相手である場合は、「自らが手本を示す」という対応が効果を発する場合があります。
破綻を望んでいるカップルなどいません。誰でも付き合っている相手や結婚した相手とは、良好な関係を長く続けたいと思っています。
しかし、現代は男女ともに働いている人が多くて日々忙しく、出産しても仕事を辞めない家庭が大半です。つまり、日常に「余白」という余裕がないカップルが増えています。







