確かに劣悪な環境で働いている人もいます。面接官も同情します。しかし、どんなにその人が正しいことを言っていても、面接の場で会社の悪口を言う人が採用されることはまずありません。
会社への恨みを記す
「退職成仏ノート」
面接官が採用したいと思う瞬間は「あなたが転職したい理由」の先にある、「弊社があなたを採用するメリット」を感じたとき、だからです。
なぜ面接で現在の職場を否定することを言ってしまうのでしょうか?
おそらく頭では「現在の職場を否定することは、自分に会社を見る目がなかったと言っているようなものだ」とわかっているはずです。それでも感情的に話してしまう理由はただひとつ。
今の会社で抱えたモヤモヤが晴れていないからです。
つまり、恨みが成仏していないのです。恨みによって本音が曇り、その奥にある本当にしたいことといった本音が見えなくなっているのです。
だからこそ、「退職成仏ノート」を書いて恨みを成仏させることで、面接で前職の悪口を言わない状態にしておく必要があるのです。
ノートにはどんなに人に見せられないことを書いていても、人に渡さなければ少しも問題にはなりません。
ノートはあなただけの安心の家とも言えます。
ネガティブな感情がスッキリしていれば、面接の中で会社の恨みを話そうと思わなくなります。代わりに面接で本来伝えるべきである「私を採用すると貴社が得られるメリット」であったり、「入社してからする予定の仕事の詳細」を聞けたりする時間ができます。
本音を把握するにはまず、ネガティブな感情を吐き出すことからはじめます。
精神科医もおすすめする
「心の吐き出しノート」
「ネガティブな感情を吐き出すこと」の効果は、精神科医・精神保健法指定医の泉谷閑示氏も認めています。
つまり、「心の吐き出しノート」のようなものを一冊用意して、何かモヤモヤしたりイライラわだかまったりしている時には、必ずこのノートを書いてもらうのです。ただしこれは日記ではないので、毎日律儀に書く必要はありません。







