さらに、1日2杯ほどのコーヒーを飲む女性は、紫外線による肌のシミが少ないという調査結果もあります。これは、コーヒーに含まれる抗酸化成分が肌へのダメージを軽減し、美容にも良い影響を与えている可能性を示唆しています。
健康的な歯を維持すると
見た目年齢もダウン
健康的で美しい歯は、見た目の若々しさにも大きく影響します。一般的に大人の永久歯は28本から32本ありますが、日本歯科医師会では「80歳で20本の歯を残す」ことを目標に、「8020運動」を推進しています。自分の歯で食事を楽しみ、健康を維持するためには、毎日のケアが欠かせません。
歯を守るための基本は、やはり丁寧な歯磨きです。ただし、歯磨きの仕方にはさまざまな考え方があり、歯科医師の間でも意見が分かれることがあります。そこで、共通して大切とされるポイントを整理してみましょう。
まず、虫歯や歯周病の主な原因は、口の中に残った食べ物のカスを栄養にして増える細菌です。そのため、食事をしたらできるだけ早く歯を磨くことが望ましいとされています。1日3回の食事だけでなく、間食や夜食の後にも磨くのが理想ですが、最低でも朝と夜の2回は欠かさず行いましょう。
特に重視したいのが、夕食後と朝起きた直後の歯磨きです。寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすくなります。就寝前は丁寧に磨いて口内を清潔に保ち、朝は起きてすぐに歯磨きをして、寝ている間に増えた細菌を取り除きましょう。
『科学的に正しい一生老けない方法100』(白澤卓二 宝島社)
また、食後すぐの歯磨きには注意が必要です。食事をすると口の中は一時的に酸性になり、歯の表面のエナメル質が柔らかくなっています。この状態で強く磨くと歯を傷めてしまうことがあるため、食後30分ほど時間を空け、唾液の働きで口内環境が整ってから磨くのが望ましいとされています。
とはいえ、歯磨きだけで完全に口内の汚れを落とすことは難しく、カバーできるのは全体の約6割ほどともいわれています。そのため、定期的に歯科医院で専門的なクリーニングやチェックを受けることが、歯の健康を長く保つうえで欠かせません。
日々の小さな習慣の積み重ねが、将来の歯の状態を大きく左右します。正しい知識と習慣で、大切な歯を守りましょう。







