一方で武道や、体育会的な行事が多いので、体を動かすのが苦手な子にとってはつらい面があり、また、管理されるのがきらいな子には向いていないかもしれません。
全盛期は東大合格者数100人以上を誇った学校ですから、今はある意味、「なりふり構わず」改革を進めているといえます。一時的な波はあるにせよ、学校が勢いよく新しいことに取り組もうとしていますし、面倒見のよい学校であることは変わらないので、子どもを預けるという意味では非常に安心な学校だと思います。
YouTubeチャンネルを作るなど新しいことにも積極的に挑戦しており、今後の変化がますます楽しみな学校といえるでしょう。
攻玉社中学校・高等学校
歴史あるグローバル教育
目黒から一駅の不動前にある攻玉社は、毎年着実に人気を集めている、堅実な男子校です。
大学進学実績も安定しており、中学受験ブームで多くの私立が乱立する中でも、確実に結果を出しています。
男子校の中では帰国子女の割合が非常に高く、全体の20%前後を占めるのが特徴で、ゆえに他の男子校にはない独特なカルチャーを持っています。今でこそグローバル教育は当たり前ですが、攻玉社は30年以上前から学年に40人以上の帰国子女を受け入れている、日本屈指の最先端帰国子女教育を行う男子校なのです。
入試は2月1日、2日、5日と複数回あり、帰国子女も含めさまざまな偏差値レベルの生徒が入学します。多様な生徒たちが6年間かけて母校愛を強め、一定の進学実績を出しています。
学校の設立の歴史、名前などからやや硬いイメージが見られますが、厳しさと自由のバランスでいえば極めて普通。男子校の中でもおとなしめの子、のんびりしたタイプの子に向いています。
中1から中3まで帰国子女は国語と英語のレベルが違うため別クラスで、高校からは一緒になります。理系と文系のバランスも取れており、巣鴨が医学部や理系に強いのに対して、攻玉社はバランス型といえるでしょう。
部活動も非常に盛んです。水泳部は温水プールを利用、サッカー部も近くのグラウンドを活用し、精力的に活動しています。ガンダム部や麻雀部、インディアカ愛好会など他校では見られない部活も存在し、どんな生徒にも居場所を作るという学校の強い姿勢が見受けられます。
駅から徒歩2分(頑張って走れば1分)という立地も非常に魅力的です。昨今の猛暑においては、交通アクセスの良さは非常に大きなメリットでしょう。







