当然、見立てが間違っていたり、支援が適切ではないこともありますから、子どもと継続的に関わるなかで見立てを随時やりなおしながら、適切な支援を模索していきます。専門家であるほど、「絶対○○だ」「必ず~します」と断言することはできないものなのです。
ひるがえって不登校ビジネスは、保護者を説得して高額な料金を払ってもらいたいだけなので、強い言葉や断定的な表現を多用します。一度も会っていない(あるいは数回しか会っていない)子どもについても、平気で「必ず~します!」「絶対~できます」と断言します。
さらに、「今のうちに○○しないと、一生ダメになります」「お子さんがどうなってもいいんですか?」など不登校の子どもをもつ親の不安を煽ります。それが、不登校の子どもをもつ親に対して有効だと知っているからです。
「不登校ビジネス」は
とにかく宣伝がうまい!?
今の時代、何かわからないことがあれば、誰もがインターネットで調べます。これ自体は当たり前のことですが、インターネットで調べたとき、検索結果の上位に来るものが必ずしも信頼できる情報とは限らないことは心得ておきましょう。
GoogleやYahoo!などに一定の料金を支払えば、検索結果の上位に自分の会社のページを載せることができるからです。
フリースクールなどの民間が運営している良心的な不登校支援の多くは、資金面で決して余裕があるわけではありません。また、無理に手広く宣伝をし、子どもを大量に集める必要もありません。
そのため、わざわざGoogleなどに料金を払って、検索結果の上位に載らなくてもいいわけです(だから、子どもが不登校になったときに調べてもなかなかみつからずに保護者が情報的孤立に陥るのですが)。
一方で不登校ビジネスは、いかに多くの人から高額な料金を集めるかが重要ですので、宣伝はしなければなりません。そのため、Googleなどに料金を支払って検索結果の上位に、つまりすぐに目につくところに、会社のホームページなどが掲載されるようにしています。







