4つのPとは、「Philosophy(目的・方針)」「Profession(仕事・成長)」「People(人・風土)」「Privilege(待遇・給与)」です。
4つのPを意識しながらナビサイトをチェックすると、「この会社、『Profession(仕事・成長)』に重きを置いて打ちだしているな」とか、「この会社、『People(人・風土)』で勝負しているな」といったところが見えてくるはずです。
口コミサイトやSNSの情報を活用すると、実際に働いている人や選考を受けた人からの印象も踏まえて整理することができます。
OpenWorkやONE CAREERなど、口コミ機能のある媒体では、まさにこの4つのPにつながる評価項目が用意されているので、参考にするといいです。
たとえば「働きがい」「風土」「給与」「成長環境」といった具体的な観点で、実際に働いた人や選考を受けた人の声が蓄積されているため、それらを整理すれば、競合の発信スタイルや実態の特徴がより立体的につかめるでしょう。
それらを自社のスタイルと比較することで、「こうやったら競合に勝てるのではないか」といった方針が可視化しやすくなります。
内定者・辞退者インタビューによる
フィードバックが欠かせない
ターゲット分析では、「内定者・辞退者インタビュー」を通じて、採用したい人のスタイルを言語化していきます。
インタビューでは、「なぜ自社を選んでくれたのか」「なぜ自社を選んでくれなかったのか」の掘り下げと、「4つのスタイル」において「どのスタイルに惹かれたのか」「どのスタイルに惹かれなかったのか」、「4つのP」において「どのPに惹かれたのか」「どのPに惹かれなかったのか」のヒアリングを行います。
内定者・辞退者インタビューを重ねていくと、求職者が就職・転職活動をするなかで「どこで自社を好きになり、時には志望度が下がって、その後どこで盛り返して、最終的に複数ある内定先と比較して選んでくれたのか」といった、意思決定の軸が見えてきます。
この意思決定の軸をつかむことが、ターゲット分析の目標となります。
こうした声を集めていくと、「自社のスタイルが候補者にどう伝わっていたのか」「どのような価値観の候補者に響いていたのか」が明確になります。







