「今回の出来事がパートナーのみなさまに、いろいろなインパクトを与えた、と理解しています」
今回の出来事とは日本サッカー界を激震させた前代未聞の不祥事を指す。JFA幹部の影山雅永・前技術委員長が、15歳未満の未成年者の児童ポルノ画像を所持及び輸入した罪などに問われてパリで拘束。当地の簡易裁判所で10月6日に禁固18カ月の執行猶予付き有罪判決を言い渡された一件だ。
「AI生成画像だった」
影山氏の主張は一蹴される
JFAは日本時間7日の理事会で影山氏との契約解除を即決した。公式ホームページ上で「海外出張時の行為に対して有罪判決が出されたことを受けてのものになります。JFAとしては大変遺憾なことだと考えております」と伝えたが、個人のプライバシーを理由に不祥事の詳細は明かしていない。
もっとも身柄拘束や有罪判決を含めた影山氏を巡る一件は、すべてフランス発の報道でJFAも初めて知るところとなった。たとえばスポーツ紙の「レキップ」は次のように報じている。
「日本サッカー協会の幹部はU-20ワールドカップを視察するために、開催国チリへ向けて10月2日に日本を発ち、同日に経由地のシャルル・ド・ゴール空港に降り立った直後に身柄を拘束されてそのまま逮捕された。エールフランス機のビジネスクラスに搭乗していたこの幹部は、ノートパソコン越しに児童ポルノを閲覧しているところを複数の客室乗務員に目撃されていて、機内からフランス当局に通報された」
影山氏はそのままパリ郊外の警察の留置場に勾留。消息を断ったとしてJFAが騒然としていたなかで、前出の「レキップ」は現地で即座に開かれた公聴会で影山氏が見せた様子も伝えている。
「客室乗務員から児童ポルノ画像の閲覧を指摘された際に『これは芸術だ』と反論していたこの幹部は、公聴会でも『AIによって生成された画像を見ていた』と主張。自らの行為を正当化しようとしたが、裁判官から『たとえAI生成物であっても、児童ポルノに該当する』と一蹴された。
最終的には『好奇心から見てしまった』と事実を認め、さらに『恥ずかしい気持ちもあってそう言ってしまった。フランスでこの行為(児童ポルノ閲覧)が禁止されているとは知らなかった』と当初の弁明を振り返った」
さらに日刊紙の「ル・パリジャン」は、公聴会で検察側が新たに明かした複数の事実も報じた。







