飲酒事故は50代以上、スマホ事故は19歳以下が半分以上
警察庁公表の資料によれば、自転車での飲酒運転による死亡・重傷事故件数はコロナ禍で一度減ったものの、また増加傾向にあります。そして年齢別では50代が21.1%を占めていて、50歳以上の人の死亡・重傷事故件数が全体の約6割に達します。
飲酒運転による自転車死亡・重傷事故は増加傾向にある 内閣府「特集 自転車の安全利用の促進について」より引用 拡大画像表示
飲酒運転による事故は若者からお年寄りまで起こしているが、50歳以上が6割を占める 内閣府「特集 自転車の安全利用の促進について」より引用 拡大画像表示
飲酒運転に起因する自転車関連事故における死亡・住所事故率は飲酒なしと比較して約1.9倍に達します。おそらくこれは判断力の低下などに加えて、長年飲酒運転を続けていて「大丈夫だろう」という意識が強いということが関係しているはず。
反対に自転車を運転しながら携帯電話などを使用したことに関連する死亡・重傷事故は、19歳以下が全体の約6割を占めています。子供の頃からスマホが身近にあるので、運転中にスマホをいじることに抵抗感がないのかもしれません。
一方、スマホや携帯のながら見運転は19歳以下に多い 内閣府「特集 自転車の安全利用の促進について」より引用 拡大画像表示
ルールは、公共の場である道路をみんなで安全に利用するためにあるもの。だれか一人が「大丈夫だろう」と思えば、道路の秩序が乱れ、重大な事故につながりかねません。そしてバイクに乗る人たちが自らを守るためにヘルメットやプロテクターを着用するのと同じように、体がむき出しの状態で走る自転車でも、自らの身を守る意識が広がることを願います。
(AD高橋)







