一つ目の異変は「足のむくみ」
かゆみ・黒ずみ・静脈瘤もむくみのサイン
一つ目は「足のむくみ」だ。
むくみがあるかどうかのチェックポイントは、すねの辺りを指で押して、「あと」が残るかどうか。「残る場合を圧痕性(あっこんせい)浮腫といいます」と菊池医師が説明する。
「ほかには、かゆみがある、足からすねにかけて黒ずんでいる、茶色っぽいような色素沈着を起こしている場合は大体むくみがあります。静脈瘤(りゅう)によって血管がぼこぼこしているのもむくんでいるサインですね」
むくんでいる状態の足 写真提供:下北沢病院
静脈瘤(りゅう) 写真提供:下北沢病院
静脈瘤(りゅう) 写真提供:下北沢病院
静脈瘤(りゅう) 写真提供:下北沢病院
両足がむくんでいたら
「心不全・腎不全・肝臓や甲状腺の病」を疑う
これらのむくみの症状は座りっぱなし、立ちっぱなしでも起こり得るが、内科的疾患によっても足がむくむという。
「心不全や腎不全、また肝臓の疾患や甲状腺の病などの内科的な疾患がある場合に、足がむくみます。特に両方の足がむくむようなときは、内科的疾患を疑いますね。しかし正確なところは検査をしなければわかりません」
またたとえ内科的疾患がなく、足が疲れてただむくんでいるような状態も放置しないほうがいいそうだ。
「長時間立っている場合などの環境要因で足がむくむ。原因疾患がない、姿勢や環境によるむくみが実は非常に多く見られます。このような状態を放置していると、足にどんどん水分が溜(た)まりやすくなります」
むくみを放置すると、足の静脈弁が壊れる可能性も……。
「足の静脈弁は立っているときに血液が足のほうに戻ってしまうのを防ぐ働きがあるため、これが壊れると血液が逆流して静脈内に血液が溜(た)まり、静脈の壁が引き延ばされて静脈瘤(りゅう)ができてしまいます。静脈瘤(りゅう)を放っておくと、だるさや重さ、痛みなどの不快症状が出て日常生活に悪影響を及ぼしてしまうでしょう」







