自分も「できると思い込んだ人」
になっていないか?
さて、ここまで読んで「あ〜そんな人いるいる」と思った人も、ちょっと自分自身を振り返ってみてください。
誰だって、あなた自身だって、人生のどこかで「自分のほうができてるはずなのに……」と思ったことが、あるのではないでしょうか。
もちろん、わたしもあります。
わたしは若い頃に、フルコミッションの営業でかなり結果を出し、当時まだあった長者番付に名前が載ったことなどから、傲慢になっていた時期がありました。
当時は、性格的に「おとなしい」ので表面上は謙虚にしていたのですが、今思い返せば、どこか態度が偉そうだったりしていたと思います。
だけど、わたしはそれに自分で気づくことができました。きっかけになった出来事があります。
「自分は天才」と思った人が
一番バカ
「天才と思ったやつは成長しない。そいつはバカだ」
営業でトップになったわたしにあるとき、上司がこう言いました。
上司は全員に向けて言ったのですが、当時のわたしにはグサッと刺さりました。
思い返してみれば、わたしはできないことも多く、ミスをカバーしてもらいながら一番になりました。だからこそ、おごらず、感謝をしなければ、バカになってしまうと思えたのです。
本当にできる人ほど、自分一人では成し得なかったことを知っています。だから、謙虚で柔軟。
反対に、自分を過信する人ほど、「自分だけでやってる感」が強いです。でも、成功って一人では絶対に成り立ちません。
仕事がうまくいかないときは
実はチャンス
仕事でつまずいたとき、人は「なんでこんなことに…」と思います。
でも、ネガティブな事実からもプラスの面に目を向ける陽転思考では、こう考えます。
「このタイミングで悩んでよかった」
なぜなら、
・ 価値観を見つめ直せた
・ もっと成長したいと思えた
・ 乗り越えたら強くなった
・ 経験がのちの糧になった
といえる経験になるからです。
こうやって見ていくと、失敗とは “よかった”の宝箱です。失敗しない人生なんて、味気ないかもしれません。心が揺れて、悩んで、迷う。そのたびに人はバージョンアップします。
完璧である必要なんて、どこにもありません。むしろ、完璧を目指すほど視野が狭くなるものです。
できない=ダメな人ではなく、できない=学びの途中の人。この考えに変えるだけで、心がふっとラクになるはずです。







