20代や30代の若い社員にも
役員クラスの視点を持ってほしい
――12月12日付で専務執行役員の山内隆裕さんが社長に昇格しました。2022年からスタートした次期社長候補の育成プロジェクトには、16人の幹部が参加し、その中から選ばれたわけですが、山内さんを選んだ理由は何でしょうか。
藤田 山内は役員としてのキャリアが10年以上あり、当社の事業柱である広告事業をはじめ、新規プロダクトをつくってきた経験もあるほか、現在当社が注力しているアニメをはじめとした知的財産(IP)事業を責任者として推進しています。一通り当社の主力事業を経験しているという意味では何のサプライズもない王道の人事です。
王道な人を選んだ上であえて言うなら、定性的ではありますが、会社の顔として勝負強そうな雰囲気は必要だと思います。ビジュアルからも勝負強さというものは滲み出るものがあるからです。
藤田晋『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』(文藝春秋、2025年11月19日刊行)
次期社長候補のサクセッションにおける大きな成果は、経営者マインドを持った人材が16人も育ったことでした。創業者がずっと社長を続けていると圧倒的な存在になってしまいます。自身が社長として独占してきた決断機会や成長機会を後進に譲っていかないといけない中で、多くの人が社長の目線に立てるようになりました。
そして今、二代目社長が生まれたばかりではありますが、三代目社長研修をもう始めています。もちろん三代目社長の誕生はまだまだ先の話ですが、その目的は、次の世代である若手社員視点を高めることにあります。
10年先、20年先を見据えて、20代や30代の若い社員にも役員クラスの視点を持つ人が増えれば、より強い会社になると思っています。
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