(2)2代目:4輪アンチロックブレーキ(国内初)

スペシャリティカーとしての地位を確立した2代目プレリュードスペシャリティカーとしての地位を確立した2代目プレリュード(広報写真)

 1982年11月にデビューし、「デートカー」という言葉を生み出した2代目プレリュード。滑りやすい路面でセンサーがロックを検知すると、5段階(急増、漸増、一定保持、漸減、急減)でブレーキ圧を制御するアンチロックブレーキを初搭載しました。

 ちなみに、180km/hのスピードリミッターをホンダで初搭載したのも、この2代目プレリュードでした。

(3)3代目:舵角応動式4輪操舵システム(世界初)

美しさだけでなく最新技術でも若者を魅了した3代目プレリュード美しさだけでなく最新技術でも若者を魅了した3代目プレリュード(広報写真)

 ダイヤモンド・オンライン読者にとっておそらくもっとも記憶に残っているのが、1987年4月にデビューした3代目プレリュードでしょう。1295mmという低い全高と薄いボンネットに収まるリトラクタブルヘッドライトが生み出す美しいフォルムに心を奪われた人は多いはず。

 そんな3代目プレリュードは、世界初の舵角応動型4輪操舵システム(4WS)を搭載したモデルでもあります。4WSの発想は古くからあり、1985年には日産がHICAS(ハイキャス)をR31型スカイラインに世界初搭載しています。3代目プレリュードの4WSは、低速では後輪を前輪と逆方向に操舵し、高速走行時は後輪を前輪と同方向に操舵するシステムでした。

(4)4代目:リトラ廃止、ボディをワイド化して3ナンバーに

ボディをワイド化してスポーツ色を高めた4代目プレリュードボディをワイド化してスポーツ色を高めた4代目プレリュード(広報写真)

 その後、1991年9月に登場した4代目プレリュードはリトラクタブルヘッドライトを廃止してボディサイズを3ナンバー化。スペシャリティクーペからスポーツ色の強いモデルに生まれ変わりました。4WDは機械式から電子制御式のハイパー4WSへと進化しました。