まとめると「おせち」でも「お餅」でも、エネルギー源となる糖質類、ハイカロリーなものをできる限り一日の早いうちに食べることだ。大池氏は「昼からごちそう」を提案する。

「遅い時間にたくさん食べると、太りやすく胃腸にも負担がかかってしまいます。せっかくの正月休みだからこそ、昼から豪華なおせちを食べましょう。早い時間から食事をし、夜にかけて軽いもの、消化の良いものにしていけば、寝正月でも健康的な食生活ですよ(笑)」

小腹がすいたら
ヨーグルトや果物がお勧め

 そして小腹が空いたときは、ヨーグルトや果物がお勧めだ。

「おせち料理は味が濃く、動物性タンパク質が少なくなりがちなので、手軽に取れるものとしてヨーグルトや牛乳などの乳製品がいいでしょう。食前に食べれば血糖値上昇を抑制します」

「またビタミンやミネラルが豊富な果物を取ることで、そこに含まれるカリウムが塩分排出を促します。食物繊維が多いミカンやキウイなどがいいですね。口の中がさっぱりすることで食べ過ぎ防止にもつながります」(望月氏)

 お正月にごちそうを楽しみつつも、体に負担をかけない食生活を送り、仕事始めは元気いっぱいのスタートダッシュを。

◎時間帯別「おせち」「お餅」のおすすめの具材
【朝食】糖質+タンパク質
 (例)「栗きんとん」「だて巻き」「黒豆」「お雑煮」「かまぼこ」「きな粉餅」など
【昼食】好きなものを食べてOK
【夕食】塩分が多少高くても可
 (例)「数の子」「魚の塩焼き」「おろし納豆もち」など
◎目的別「おせち」のおすすめの具材
・便秘改善――朝食に「たたきごぼう」「昆布巻き」など食物繊維が豊富なものを摂取
・骨強化――夕食に「田作り」「たたきごぼう」を摂取
・貧血改善――朝食に「昆布」など鉄が豊富なものを摂取
・良質な睡眠、美肌――夕食に鶏肉の皮を使った料理を摂取

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>>【第2回】「「年越しそば」にチョイ足しするだけ!「高血圧・動脈硬化」予防と「疲労回復」に効くすごい食材」は12月28日(日)に配信予定です

大晦日(みそか)の夜にいただく年越しそば。そばはそもそも健康効果が高い食材だが、身近な食材をチョイ足しするだけで、健康効果がアップするという。