(5)完璧主義に陥っていないか?

 過去問演習や前受け受験でできていない単元があると、「穴が見つかった!」と親も子どもも復習しないとヤバい!という気持ちになります。

 しかし、残念ながら範囲が広い中学入試において、苦手単元が全部なくなることはありません。合否には大きく影響しない単元を追いかけることにより、全体のペースやバランスが崩れないようにする必要があります。

 合否ラインは6割前後ということを考えると、「見つかったという穴」を放置しても合格する可能性が十分にあるのです。

 また、焦るあまりに「塾に行っている暇なんかない!」と全てを家庭で抱え込もうとすることもお勧めしません。

 塾は勉強面だけではなく、メンタル面のケアや学校情報の提供もやってくれるはずです。餅は餅屋という言葉もありますし、何より受験を戦う上で「味方が多い方が良い」のは間違いありません。

 ただし、得意教科も含めて全て塾の授業を受ける必要もありませんし、体調面が心配ならお休みをすることも良いでしょう。その際も、しっかりと塾の信頼できる先生とコミュケーションを取って判断することをお勧めします。

学校のホームページが
もうひと踏ん張りのエネルギー源になる

 最後に、もう一つ。手軽ですが、効果絶大のアドバイスを差し上げます。

 受験する学校のホームページを定期的にご覧ください。出題に関する情報などはもちろんですが、受験生へ向けての応援メッセージなどで元気をもらえます。

 そういうページがなくとも、先輩たちが学校行事や部活で頑張っている姿と未来の自分が重ね合わせてみることができたら、「もうひと踏ん張り」ができるエネルギー源にもなるでしょう。

 私も、ここまでお読みいただいた皆さんのお子さんのラストスパートを応援します!