運転席前方のインテリアは大きく変わった
運転席に座る。さすがBMW、シートが良い。ヒップポイントは前モデルと同等だ(プラットフォームは前モデルからの引き継ぎなので、当然と言えば当然か)。
だが、視界の前方に広がる景色は明らかに新しい。大きなディスプレイが自然に目に入り、その下で発光するバーが、操作系と情報の境界を区切っている。何を見せ、何を触らせたいのか、優先順位がハッキリしている。インテリアも保守に逃げていない。しかし、使い勝手を犠牲にはしていない。情報量と操作性を削ぎ落とした結果としての新しさといえよう。
もっとも、このインテリアが万人にとって歓迎すべき進化かといえば、それは違う。
光によって空間を整理するという発想は良いのだが、その一方で、BMWが長年積み重ねてきた「目を閉じても操作できる感覚」は、確実に後退している。物理スイッチが減り、操作の多くを視覚に委ねたことで、走行中に視線を奪われる場面がどうしても増える。
慣れの問題、と言ってしまえばそれまでだが、「直感的」とは言い難い。何年麻雀をやっても、盲牌ができない人はできないのだ。
シートの良さは変わらないが、インテリアは大きく変わった。大きなディスプレイとバーが暗闇の中で光る Photo by F.Y.
X3で河口湖へゴルフに行く
翌日、敏腕弁護士である“的場のアニキ”を乗せて、河口湖カントリークラブに向かった。
輸入車あるあるなのだが、キャディバッグが横向きに入らない。後席を倒して縦に積むしかない。新型X3の全幅は1920mm。デカいのだ。巨大なクルマなのだ。それなのにポンと積めない。国産SUVなら楽勝で積めますぜ?
大きくて横幅も広いクルマなのだが、キャディバッグが横向きに入らない。2つ入れたい場合は、後席を倒して縦に積む Photo by F.Y.
後席の居住性、ボディ剛性、デザインの成立、などなど。“できない理由”はいくらでも並べられよう。だが使う側からすれば理屈は関係ない。大きなSUVに期待する「気楽さ」がない。これは一生改善しないのだろうか。インタビューの時に聞いてみよう。







