毎日ほとんど無意識の習慣として継続することが、結果的に歯のダメージを防ぐことになる。

 語学もそれと同じで、無理なく継続できるような計画さえうまく立ててしまえば、成果は後から勝手についてくる。

記憶を定着させるには
「書いて覚える」のが一番

 勉強のためのノートは必ず手書きで作る(写真1)。

頑張る人ほど失敗する…言語学者が教える「外国語習得の最短ルート」同書より転載

 紙でなく電子でも構わないが、記憶の定着を考えると、ペンで文字を書く形式のものにするのが重要である。

 綺麗にまとめるのではなく、書き散らすような形で「書いて覚える」のに使う。「そのまま使える例文」を丸暗記するのも良いが、個人的にはもっと単純な例文の反復から始めると良いと思う。

 たくさんの例に触れて、帰納的に文法規則に慣れていく。

 そして、1人で勉強しようとすると「読む・聴く」の練習が多くなりがちなので、「書く・話す」も交えること。単に受動的に情報を入れるだけではなかなか覚えられない。私の場合は読み書きの方にかなり比重が寄っている。

 それ以外に、教材としてアプリを使うという手もある。移動中などのちょっとした時間に勉強ができて便利なのだが、それとは別に教科書をちゃんと用意した方が良い。

 時間をかけられる時には教科書、時間がない時にはアプリといったように使い分ける。忙しい日にはアプリをやるだけでも全く問題ない。とにかく毎日少しずつでも何かしらやって、中断しないのが重要である。

単純な例文を書き写すだけでも
言語感覚が身についてくる

 時間のある日は、まずウォーミングアップから始める。スポーツと一緒である。体を動かす単純作業に近いものから始める。私の場合は例文の書き写しで、それが終わったら複雑なことをする。まずは頭が回る状態にする。別に勉強を最後まで完遂しなければいけないという法律はないため、ウォーミングアップが終わったら論文の執筆や別の作業に進んでも良い。