楔形文字も同様で、「楔形文字」という言語はない。シュメール語をはじめとする何種類かの言語の表記に使われる。ラテン字(ローマ字)が色々な言語の表記に使われるのと全く同じである。
楔形文字自体には種類かある。一番有名なのは元々シュメール語に使われていたもので、その後漢字のように少しずつ字体を変えながらアッカド語・ヒッタイト語・フルリ語などに使われた。
そして、そこから派生して亜種の楔形文字が2種類できた。
ひとつはウガリット語の表記に使われたウガリット文字。「とめ・はね・はらい」に相当するような文字の要素は楔形文字と同じだが、表意文字がなく、現代でいうとアラビア文字のような性質をしている。
もうひとつは古代ペルシア語の楔形文字。こちらも表意文字がなく、現代でいうとひらがなのような性質をしている。文字にも言語にも色々な種類がある。
意味不明に見える象形文字は
漢字と同じ構造でできていた
ヒエログリフや楔形文字で書かれた言語を勉強したい場合にも、他の言語と同じように単語をベースにして勉強する。ヒエログリフや楔形文字の表記法には、実は漢字と結構近いところがある。
例えば、「草」という漢字は、「早」に草かんむりがついたものである。「早」の部分は「ソウ」という読みを表したもので、草に関するものだという印として草かんむりがついている。「早い」とは関係がない。
古代エジプト語のヒエログリフも同様の構造をしている。中エジプト語で草はsmwというのだが、これをヒエログリフで表記すると写真2のような感じになる。
同書より転載
クリップのような形がSで、角ばった鳥がM、ウズラのひなのような鳥がWである。漢字の「草」と同じで、大部分の要素は発音を表していて、その後ろに付け足すような形で漢字の部首に相当する文字(限定符という)が付いている。







