競争が激しくなるにつれて、入試問題も難化していく中学受験。効率的な対策をしなければ、合格はおぼつかない。そこで、中学受験の一流講師陣に教科別の勉強法を聞いた。特集『わが子に最強の中高一貫校&塾&小学校』(全46回)の#12では、「国語」において、平均1万字(400字詰め原稿用紙25枚)以上に及ぶ入試問題の「読解技術」を学ぶコツを伝授する。(構成/ダイヤモンド編集部 大根田康介)
「思考体力」を付けるため
日頃から新聞や本を読もう
中学受験の国語の配点は、おおむね読解系が8割、知識系が2割です。
つまり、読解力を鍛えれば、効率的に得点アップを狙えますが、知識を詰め込む暗記で苦労されているご家庭がとても多いと感じています。
塾や宿題で国語に触れるだけでなく、毎日少しでもよいので国語の問題に触れることが大切です。
漢字や語彙が苦手な場合は、1日にこなす目標ページ数を決めて毎日覚えましょう。
受験では、5000字を2題、または6000字と8000字で各1題など平均1万字以上、おおむね新聞1面分の文章を読む必要があります。
日頃から新聞や本を読んで、長文を読む思考体力を付けておきましょう。
次ページでは、国語の入試問題で、物語文や説明文の解答速度をアップさせるための「とっておきの方法」を伝授する。