これは、評価が高い人が最初から無理をして120%を目指している、というわけではありません。

「相手(依頼主)は、どこまでサポートすれば助かるだろう」

「ここで一言添えておくと、後が楽かもしれない」

 そんなふうに、相手の立場を一歩だけ想像して、ほんの少し手触りを良くして返す。

 この小さなプラスアルファが、「この人にお願いしてよかった」「またこの人にお願いしよう」という記憶につながっていきます。

 頑張りすぎることでも、背伸びをすることでもありません。

 相手のことを想像し、プラスアルファの行動ができているか、これが後の評価につながってくるのです。具体的な場面の例を挙げながら、出世する人が取っているプラスアルファの行動について見ていきましょう。

頼まれごとは「負担」か「チャンス」か

 急ぎの仕事を頼まれたとき、心の中で、こんな声が聞こえてくることはありませんか。

「また仕事が増えたな」

「それ、私の担当じゃないんだけど……」

 こうした気持ちは、表情や返信文のトーン、ほんのちょっとした間に表れ、そのまま相手に伝わってしまいます。

 相手は敏感ですから、「この人に頼むと、負担をかけてしまうかな」と感じ、つい、別の人に頼むことが増えてしまうのです。

 急ぎの仕事を頼まれたとき、出世していく人は、忙しい中でもこう受け取ります。

「このタイミングで声をかけられたということは、私ならできると思ってもらえてるんだ」

 だから素早く、気持ちの良い返事を返してくれるのです。

 また、頼まれた仕事は「プラスアルファ」で打ち返します。

• 少し早めに提出する
• 「ここが特に大事だと思ったので、印をつけました」と一言添える
• 関連しそうな情報を、そっと添えておく

 など、ほんの小さなことでも、この差が、相手の心を動かします。

 これは私自身も肝に銘じていることですが、チャンスは、チャンスとして受け取れる人のところに集まりやすいのです。