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夫の浮気を疑ったとき、すぐに問い詰めるのは正解なのか。それとも、あえて黙っていたほうが得なのか。実はこの選択、天才数学者ノイマンが生み出した「ゲーム理論」で考えることができるという。感情ではなく、数学で夫婦関係を俯瞰(ふかん)すると、意外な戦略が見えてくる。※本稿は、サイエンスナビゲーターの桜井 進『人生は数学でできている』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。
わずか53年で多大な功績を
残した数学者・ノイマン
問題 浮気していないか夫を問い詰めたいが、私たち夫婦は一度喧嘩を始めてしまうとヒートアップして離婚に発展しかねないタイプ。2人とも子どものために離婚は絶対に避けたいと思っている。私はどうしたらよいでしょうか。
(1)夫を問い詰めない
(2)夫を問い詰める
ジョン・フォン・ノイマン(1903~1957)は、ハンガリー出身のアメリカ合衆国の数学者です。わずか53年あまりの人生で、論理学・数学・物理学・化学・計算機科学・情報工学・生物学・気象学・経済学・心理学・社会学・政治学の極めて幅広い分野に関する150編の先駆的な論文を発表し、多くの学問に影響を与えました。
マンハッタン計画に参加し原子爆弾および水素爆弾開発にも関わりました。原爆をうまく爆発させるためには複数種類の爆薬をうまく組み合わせる必要があり、その計算は膨大かつ困難を極めるものでした。ノイマンによって新しい精密な理論が考え出され原爆が完成します。コンピューターがなかった時代、原爆一つをつくるのに、有能な数学者チーム総がかりでも、ノイマンの理論の計算に10カ月を要したと言われています。







