1 自己否定
自分はダメ人間で、何もできない、役に立たない存在だと思うこと→自分に自信がないから不安になる。
2 世界否定
世界は冷たく、周囲は無関心で、他人は自分を助けてくれないと思うこと。→他人を信用できず、他人に頼ることができないから不安になる。
3 将来否定
将来に期待できることは何もなく、希望が持てない、お先真っ暗だと思うこと。→将来、悪いことが起きる可能性が高いと思うから不安になる。
これら3つの考え方が絡み合い「自分に自信がないから将来に希望が持てなくなる」「他人を信用できないから先行きが不安になる」という負の連鎖も起きてしまいます。
人間は悪いことが起きる確率を
大きく見積もってしまう
イギリスの認知行動療法の大家であるポール・サルコフスキス教授が、講演やワークショップで「不安の方程式」というものを紹介しています。
この方程式によると、不安は、分子を「起こった時の被害のひどさ×起こる確率」、分母を「自分が対処できる力+他人が助けてくれる力」とする分数で表されます(下図)。
同書より転載 拡大画像表示
飛行機の墜落事故を例に考えてみましょう。実際に飛行機の墜落事故が起こったら、ほとんどの確率で命を落とすことになるので、被害のひどさは、とても高いといえますね。ただ、実際に飛行機事故が起こる確率は非常に低いことがわかっています。
航空輸送管理ジャーナルに2024年に発表された、アメリカの統計学者アーノルド・バーネット教授らの論文によると、2018年から2022年に世界全体で集計した、飛行機旅行で死亡する確率は1370万回搭乗して1回(0.0000073%)でした。
これだけ小さい確率なら、墜落すれば死んでしまうとしても、掛け算して、不安は小さくなるでしょう。
けれども、人は確率を正しく見積もるのが苦手な生き物です。特に、不安になりやすい人は「将来否定」により、事故が起こる確率を実際よりも高く見積もります。







