肩の力を抜いて
8割の力で仕事をする
時代劇映画などで、剣を構えて打ちかかろうとしている敵に対して、剣の達人が剣を構えることもなく無造作に対面しているようなシーンが描かれます。これはほどほどに力が入っていると当時に、ほどほどに力が抜けている状態であり、中庸のイメージと近いものがあります。
一方で、完璧主義にこだわる未熟な剣士は、道場で習ったとおりの完璧な上段の構えにこだわるのですが、固すぎて相手の打ち込みに柔軟に対応できず、試合で負けてしまいます。
剣の達人のように、敵に打ち込まれればすぐに打ち返すことができ、攻撃されない限りは消耗することもないという状態が理想です。
うつ病で一度休職した人が職場に復帰するときに、完璧主義でなく、中庸を意識してもらうことは重要で、次のような声かけが役立ちます。
「これまでのように、100%とか120%で仕事をしようなんて考えずに、80%の力でやってください。もちろん短時間で全力を出さないといけないタイミングもあると思いますが、つねに全力でいることは不可能です。つねに全力疾走で、休みをとらないような働き方をしてしまうと、うつ病が再発してしまいます。通常は8割で、2割の余力を残しておくくらいのほうがいいですよ」
交感神経と副交感神経のバランス、すなわち、オンとオフを意識して、8割で仕事をすればいいと思えば、肩の力が抜けてプレッシャーから解放されます。
「完璧な仕事をしなければ」などというプレッシャーで強い不安に悩まされると、パフォーマンスが落ちてしまうので、ほどほどの不安を感じながら、ほどほどの仕事をすることで、かえっていい結果につながると思います。
繰り返しになりますが、めざしたいのは中庸のスタンスです。
実現可能な小さな目標を
コツコツとクリアしていく
認知行動療法では、自信をもって乗り越えられそうだと思えるハードルの高さから行動を開始して、徐々にハードルを上げていき、「できた」という達成感を積み上げていきます。







