Amazonは“ローマ帝国”で
Googleは“古代ギリシャ”とは?
もう一つは、Googleに代表される「ボトムアップ型」。エンジニアの自主性を重んじ、優秀な個人のアイデアからイノベーションが生まれることを期待するスタイルです。
組織はフラットで、自由な議論が奨励されます。一方で、多様な意見を尊重する文化ゆえに、最終的な決断に至るまでのスピードに時間がかかる側面があるという声も聞かれます。視察ツアーでお会いしたGoogleの社員が、この違いを『Amazonは“ローマ帝国”で、うちは“古代ギリシャ”だ』と表現していたのが、非常に印象的でした。
というのもGoogleでさえ、近年は迷いを抱えているようです。Googleには「世界中の情報を整理する」という壮大なミッションがありますが、ある元Google社員が、「福利厚生は手厚い一方で、そのミッションが最近は(社員に)伝わっているのか……」とぼやいていました。
社員エンゲージメントの源泉が福利厚生か、ミッションか――。本来は比べるものではないかもしれません。福利厚生は「環境」であり、ミッションは「目的」です。福利厚生が手厚いからといって、ミッションがないわけではありません。
ただ、社員のエンゲージメント(やる気)をどこで引き出すか、その力点の置き方において、トップダウン型企業とボトムアップ型企業は対照的です。
Googleの福利厚生の手厚さは有名です。無料のランチ、広大なカフェ、スポーツジム、ゲームセンターまで、あらゆるものがそろっています。社員を「守られた環境」に置くことで、最高のパフォーマンスを引き出そうとする文化が根付いています。
Photo:Justin Sullivan/gettyimages
Photo:picture alliance/gettyimages
Photo:The Washington Post/gettyimages







