ドイツ健康教育センターによると、若者の間でアルコールのリスクを認識する文化が広がっているといいます。実際、SNS上では「しらふ生活」(nuchternbleiben) や「ソーバーキュリアス」(sobercurious、あえて飲まない志向)といったハッシュタグが広がり、飲まないことが「クール」とされる風潮も生まれています。
日本でも、「若者のアルコール離れ」という言葉が定着しています。「お酒に弱い」「お酒がなくても楽しめる」という若者が増えているようです。むしろお酒に対してネガティブな印象も増え、「コミュニケーションを円滑にするとは思わない」といった声も目立ちます。
いわゆる「飲みニケーション」という発想は、ドイツも日本も若者にはピンと来ないようです。
写真はイメージです Photo:PIXTA
歴史あるビアガーデンで
まさかのノンアルコールが主役に!?
ドイツでは、この10年間でビール生産量が19%も減少しています。しかし、「希望の光」もあるのです。ノンアルコールビールの生産量は2倍以上に増えています。ドイツは欧州最大のビール市場から、欧州最大のノンアルコールビール市場になっているのです。
2024年、ミュンヘンで初となるノンアルコール専門のビアガーデン(Biergarten)がオープンしました。ビアガーデンの歴史は1812年に始まったとされ、醸造所の庭、栗の木の下(大きな葉で日陰となり涼しい)でブレーツェル(Breze)を食べながらくつろぐ、まさに南ドイツ文化の象徴です。
そのビアガーデンが「アルコールなし」を掲げるなんて、これまでにはありえなかった試みです。アラフォーの筆者は、最初に聞いたときは心底びっくりしました。
しかし、ミュンヘン最古の醸造所で人気のアウグスティナー(Augustiner)のノンアルコールビールが、一時品切れになるなど、ノンアル需要は確実に高まっています。
この潮流はビールにとどまりません。ドイツ北部シュヴァインフルトでは、ノンアルコールのワイン祭りが開催されるようになりました。ノンアル市場にワインメーカーも続々と参入しているのです。







